見積もり事業者が毎年落札 鈴木区議 公共事業での不公正追及

 台東区は一般競争入札の予定価格を決めるにあたり、数社に事前見積もりさせ、その平均値を採用。さらに見積もりを依頼した会社が入札に参加し、落札していることがわかりました。決算特別委員会での日本共産党・鈴木のぼる区議の質問に答えたものです。

 鈴木のぼる区議は、11日の決算特別委員会で、区が令和3年度執行した街路灯点検洗浄作業の委託契約に至る経過の中で、事業者から見積もりをとるようなことが行われているのか、と質問。
 理事者は、予定価格を決めるために3社から見積もりをとり、その平均を予定価格にしたと答弁しました。
 「この年度落札したA社に対して見積もりを依頼していたか」という鈴木区議の質問に対し、理事者は見積もり依頼した3社のうちの1社であることを認めました。

街路灯

 A社はこの委託業務を少なくとも6年連続落札しています。鈴木区議は「毎年のように同じ会社が、予定価格の決定に影響を与える見積もりを行い、落札しているという事実は不公正ではないか」と区の姿勢をただしました。
 これに対し理事者は、土木発注は作業単価については区職員が行い、数量計画の見積もりのみ現場の状況がわかる事業者に行っている、と答弁。
 本来、区が客観的な根拠をもとに行うべき予定価格の積算に、入札資格のある事業者がかかわっていることは、明らかに他の事業者との公平を欠きます。
 日本共産党区議団はこの問題を今後とも追及していきます。

カクサン