日本共産党台東区議団は18日、区立柏葉中学校の難聴通級指導学級を視察。区内はもちろん、区内だけでなく近隣区の難聴生徒にとっても大変貴重な役割を果たしていることを実感しました。
難聴学級教室の視察では、元明浩幸主幹教諭から、防音壁やクリアな音声を拡張するスピーカー、音声を文字にするシステムと大きく投影する機器、聴力検査器などの説明を受けました。
元明教諭は「いかに子どもたちに情報を豊かに伝えることができるかが大事です。教育委員会には新たな機器購入を理解してもらい助かっています」と話します。
その後、他区の中学校から通っている生徒の授業風景を視察。通学したら記入する「コミュニケーションカード」には、「今日のあなたの気分は10段階でどのくらい?」「その理由は?」「過去1週間を振り返ろう」など、一人ひとりの生徒に寄り添う学級の姿勢がよく表れています。
柏葉中には手話部があり21人も部員がいます。朝礼や行事での手話通訳、難聴学級生徒のサポートなどを行っています。行事では要約筆記などを生徒自身が行うなど学校全体が難聴の生徒を包摂しています。素晴らしいことです。
課題は生徒が少なくなり集団的な教育が困難になっていることです。これには須藤喜和校長も「なんとか子どもを増やしたい」と話します。東京都全体の教育に貴重な役割を担っているこの難聴学級。区教委はこの資源を生かすようさらに都と連携して生徒が増えるよう策を講じるべきです。