区議会区民文教委員会において1日、「都立蔵前工科高等学校夜間定時制の存続を求める意見書を都に提出することについて」の陳情が審議されました。陳情者のひとり中島諒さんに寄稿していただきました。
本日、台東区議会にて「都立蔵前工科高等学校夜間定時制の存続を求める意見書を都に提出することについて」の陳情が審議されるとのことで、傍聴に行ってきました。陳情や請願を提出するのは3回目でしたが、これまでは時間が合わず、今回初めての傍聴でした。
結果としては不採択になりましたが、今回の審議は、これまでの中でも最低最悪のものでした。
陳情に賛成して「採択」と発言してくださったのは、日本共産党の鈴木のぼる委員と、れいわ立憲にじいろの会のふうさわ純子委員(発言順)。蔵前工科への視察や、都議会への傍聴、私も含めた陳情者へのヒアリングを踏まえた手堅いものでした。ありがとうございました。
その一方で、その他の会派は揃ってひどいものでした。軒並み「不採択」だったのですが、「都がすべて決定しているので、区がその情報を得るのはむずかしい」、「判断材料がない」、「都がいろいろ検討したことに対して、区が意見をいうことはなじまない」というのがその根拠とのこと。
「判断材料がない」といいますが、彼らは蔵前工科への視察を検討したのでしょうか。都議会に傍聴に行ったりしたのでしょうか。少なくとも陳情者である私たちの声すら聞こうとしなかったわけですから、「判断材料を集めようとしなかった」というのが真実ではないでしょうか。
ふうさわ委員が「区議会議員として判断材料を集めなければならないのでは」と苦言を呈したことに対して、公明党委員はこの発言の撤回を求めました。まさに恥の上塗りです。私には、区議会議員としての資質が問われるのではと感じました。
以前提出した給食費無償化を求める請願も「不採択」にはなりましたが、各会派の反論もそれなりの根拠がありました。けれども今回の陳情は、私には審議自体を拒否しているかのように映りました。区議会議員の役割とは何なのか、あらためて自問し、猛省していただきたいと思います。
追記。唯一検討すべき「不採択」の根拠として「職業訓練」施設があるのでは、というものもありました。ただこれに対しては、すぐさま鈴木委員より、高卒資格がとれず、賃金に差が出てしまう、と反論がありました。