清島温水プールの大規模改修工事は昨年6月から今年2月まで行われましたが、可動床板の更新や更衣室等の改修で、その後利用者・区民から様々な意見や苦情が日本共産党区議団に寄せられています。2日、あきま洋・鈴木のぼる両区議が現地を視察し、現状を確認し、改善を要請。区は数か所の改善を約束しました。
この工事は①天井耐震化その他(6895万円)②可動床板更新(1億4300万円)③空調設備等取替(1億2738万円)…の3つから成っています。
区民からの通報は、可動床板間のずれによる段差、更衣室やトイレの老朽化・劣化等の修繕が不十分、などというもの。数人の利用者からの訴えが続いたため、党区議団はこの間、具体的な修繕を申し入れ、滑りやすい部分の滑り止めや水はけ対策などで区も前向きに対応してきました。
2日の視察は、さらに専門家とともに利用者が指摘した個所を一つひとつ点検し、修繕が必要になった要因を明らかにするとともに対応について要望するためのものでした。
特に修繕工事の不十分さが指摘された、更衣室の壁のヒビや塗装のはがれ、については、躯体のコンクリートを劣化させるほどのものではないが、あまりに外見上も劣化がひどいため近日中に補修・塗り直しを行うことになりました。
トイレのドアがボロボロになっていたのは、今回の修繕工事の対象外だった、とのことですが、著しい劣化を修繕しないのは問題です。ドアの取替も区は約束しました。
利用者の安全上、最も心配だったのが可動床板間のずれによる段差です。利用者は「はっきりと足に障る段差がある」「段差についてはアンケートで指摘している」など、安全にかかわる問題なので、区議団として対応に注目しました。
この日区は「公示後、床板同士にわずかなズレが生じ、その後ズレが大きくなってきていた。5月に点検・調整を行い大きなズレは解消したと思うが、6月の水抜きに伴う休刊期間中に施工業者による詳細な点検・調整を行う」と回答しました。
同プールの運営について、これまで区議団は、区民の一般利用を狭め料金のとれる利用の比重を高めてきた指定管理者の運営手法について批判し、改善させてきました。また、利用者の事故について区に報告しない問題も指摘しています。
区民の福祉と健康に大きく寄与しているプールだけに、区も指定管理者も、区民の声を大切に運営していってほしいものです。今後もチェックしていきます。
