デフリンピック初の東京大会
本区出身の青山拓郎さんの活躍に期待

 今年11月15日から26日まで、聴覚に障害を持つアスリートのための陸上競技大会(デフリンピック)が東京・静岡・福島を会場に開催されます。今年は100周年の記念大会です。この大会に石浜小、柏葉中出身の青山拓郎さんが東京マラソンで記録上位者となり、参加内定。6月24日にインタビューで抱負をお聞きしました。聞き手は伊藤のぶ子区議。

 青山さんは、中学時代に全国男子駅伝大会(広島)で東京都代表選手として2区を走り、区間2番手に追い上げ、東京都が2位となる原動力を担いました。この大会はNHKで全国放送されました。
 その後、高校駅伝でも優勝。夢であった箱根駅伝出場に王手をかけるまでになり、強豪・城西大学駅伝部に入るもスランプに見舞われ表舞台にでることは叶わなかったのでした。
 そんな彼に転機が訪れます。就職した会社の先輩から、聴覚障害者の競技会、デフリンピックの存在を教えてもらったのです。
 その後、練習を積みデフリンピックの記録会に臨み標準記録を突破、2022ブラジル大会代表となるも日本選手団にコロナ発生のため棄権。
 今回の大会では今までの雪辱を果たすべく万全の準備をすすめています。そんな青山さんにお時間をいただきインタビューをすることができました。

【問】デフリンピック東京大会ではいつ走るんでしょう?
【青山】11月17日に駒沢競技場での5000m。続いて、25日の首都高KK線で行われるマラソンにエントリーする予定です。首都高KK線というのは廃止した路線を工事して走れるようにしたものです。まだ工事中でこの後観客席も設置されるみたいです。
【問】意気込みを聞かせてください。
【青山】2種目にエントリーしているが、マラソンで金メダルを取りたい。5000mは体調によって決めたいと思います。
 マラソンはまだ男子では金メダルのオリンピアンがいません。注目される競技です。そこで金メダルを取り、お世話になった方々に見せるということが自分の今の思いです。
 現在、区のスポーツ振興課で働いていますが、仕事の前後に20km程度走っています。練習や大会に参加する時間も配慮していただき感謝しています。
【問】現在29歳ということですが、今大会終了後は何を目指しますか。
【青山】大会終了後はアスリートではなく、子どもたちにスポーツの楽しさを教えられるような指導者になりたいと思っています。

 インタビューを終え、伊藤区議は「約束の時間を超え長時間、お話を伺うことができました。大会までのあと5ヶ月、体調管理にも気をつけ活躍されることを期待しています」と語っています。

インタビューを終えて、青山さん(左)と伊藤区議。
カクサン