毎年秋に年金者組合等が自治体を相手に取組んでいる「高齢期要求実現をめざす全都共同行動」。
区は、その要請書とアンケートに対し昨年の11月16日付けで文書回答を行いました。本号では、その回答をもとに区内の高齢者の実態に迫ってみます。
昨年のデータになりますが、区の人口は21万2388人。65歳以上の高齢者は4万4754人、高齢化率21%です。しかし、高齢化の進行というイメージとは逆に、台東区では高齢者数・率ともにこの数年減少傾向にあり、その傾向はしばらく続くというのが区の見通しです。
但し、世帯数をみると、全世帯数13万3471世帯のうち高齢者の居る世帯は3万4844人(全世帯の26%)、4世帯のうち1世帯に高齢者が居ることになります。高齢者の単身世帯が1万9786世帯(15%)、高齢夫婦のみが6292世帯(5%)となっています。区内の5世帯に1世帯が高齢者だけの世帯ということが分かります。
今の物価高騰を受け、この高齢者のみの世帯に対し、生活・介護等で行政・地域としてどう支援していくのか、大きな課題です。
その他として、回答書にあるデータでは、23年の区内の自殺者は45人でうち15人が60歳以上の方でした。孤独死については、データ収集をしていません、無年金者についても同様です。