台東区議会第3回定例会が11日に開会、令和5年度決算・今年度補正予算はじめ13件の議案が提出され、服部征夫区長が所信を表明しました。
服部区長は、竜泉福祉施設オープンによる高齢者福祉施策の充実・台東区を舞台にした来年の大河ドラマ「べらぼう」による地域活性化を強調しました。また、物価高騰などによる影響を注視し区民生活を守り支える、と発言しました。しかし、既に実施の施策を紹介するだけで、今回具体的に施策や補正予算には反映していません。
補正予算では、中核病院・永寿総合病院の機能強化に2億円、区立・私立幼稚園への支援、観光客急増がもたらす環境問題等の解決にむけた対策など、理解できるものもありますが、当初予算と合わせて3億円にも達する大河ドラマ「べらぼう」関連予算についてはチェックする必要があります。
コメ不足や食料品高騰、猛暑でも電気代を節約しエアコンを抑制する等、くらしの苦境にあえぐ生活弱者への支援策は全く予算化されませんでした。
定例会の会期は10月25日まで。区民の切実な声を届けられる決算特別委員会は10月4~21日に開かれます。みなさんの声をお寄せください。