
2月23日、「奥浅草伝統まつり・江戸吉原おいらん(花魁)道中」が行われ、多くの人でにぎわいました(写真上)。
その直前、20日の台東区議会文化・観光特別委員会は、NHK大河ドラマ「べらぼう」活用推進についての審議の中で、区が吉原をどう取り上げるのか、について意見が噴出しました。
「現在と地続きの問題があり、区の関与のもと花魁道中を行うことには疑問」「現実として残っており区にとって重荷の地域だが、大河ドラマでやっと歴史に入ってきた。温かい目で見てほしい」「負の歴史を断ち切るためにも、今後の区のまちづくりとして吉原地域をどうしていくのか併せて考えていくべき」…など。
あきま洋区議は「花魁道中を『花開く江戸文化』のように描くことは問題だ。家族のためにした前借金を一生体で払うという性搾取だった。いまでも性搾取が残っている。『べらぼう』の活用推進の中にジェンダーの視点を据えることに区は留意すべきだ」と主張しました。
理事者は「文化は歴史認識の中のもので、吉原のような遊郭は二度と出現してはならない、との認識を庁内で共有して取り組んでいる」と発言しました。