検査体制の急速な拡充を 子どもへ、子どもからの感染拡大をくい止めよう

 新型コロナ感染症のオミクロン株が急拡大し、台東区内でPCR検査が追いつかなくなっています。子どもの感染防止策や、療養施設への保護も遅れています。区は、陽性者が発生したら速やかに濃厚接触者の判定と検査を行い、感染拡大を防ぐべきです。

1月13日、区長にコロナ対策17項目の要求提出
手前真ん中区長、奥区議団

 孫が11日に発熱し12日に検査で陽性が判明した80歳のAさん(西浅草)は、区内のホテルに自主避難。ところが保健所から指定された濃厚接触者であるAさんのPCR検査日は17日と5日後でした。陰性でしたが「これではオミクロン株のスピードに勝てるわけがない。ホテル代も自腹」と、ため息をつきます。
 家庭内で21歳が陽性になり、下の20歳が濃厚接触者の検査で陽性になったBさん(千束)は「自分は陰性だったが、陽性がわかった下の子が療養施設に入ったのは3日後。もう一度検査を受けたい」と話します。
 区は高齢者等の自主的な避難や再検査への支援を行うべきです。
 区内でも子どもへの感染が広がり、小学校、こどもクラブ、保育園でクラスターが発生。その影響も出ています。
 子どもが通う保育園で複数の感染が発生し、濃厚接触者となった児童の母・Cさん(日本堤)。職場の繁忙期で仕事が休めず、実家から70代の母親を呼び、自宅で子どもの面倒をみてもらうことにしました。「保育園からは検査機関は自分で探して、と言われた。小児科に片っ端から連絡したが幼児ということで敬遠され続け、ようやく濃厚接触者となった4日後の検査予約がとれた。それまで家の中で孫とつきっきりの母への感染が怖い」とCさんは話します。
 区は濃厚接触の児童・生徒への検査を速やかに行うべきです。

カクサン