生活が苦しい、苦しくなったが72%
区民のくらしアンケートまとまる

 日本共産党台東区議団が昨年の11月から取組んできた区民アンケートの集計結果がまとまりましたので報告します。アンケートは、1月18日現在で集計された441件分です。同区議団では、これら区民からの声を受け、来月16日から始まる第1回定例議会・予算委員会に臨みます。

 アンケートの集約結果は別掲のとおりです。3年間のコロナ禍のもとで、“暮らし”についての問いに対し、一年前と比べて「生活が良くなった」はわずか4%で、「苦しい状態で変わらない」32%、「苦しくなった」40%と、「苦しい」と答えた方が7割を超え、区民生活の厳しい実態が明らかになりました。
 国保料などの各種保険料の負担についての問いでも、「重く感じる」57%、「やや重く感じる」25%と、8割を超える方が負担の重さを訴えています。
 アンケートの自由記述から見えてきたのは区民生活の実態と要望です。

  • コロナ関係で売上が減少したため、生活が苦しくなった。内装業を営んでいます。資材高騰で利益が減少。加えて資材の入荷の予定がつかず仕事がとりづらく不安定です。よって生活が苦しくなっています。
  • 観光区なのはとても良いし活気があって良いと思うけど、区の議員さんや職員は住んでいる人もいるということを忘れないでほしいです。観光客にとって良い街づくりになったり、観光にはいいお店が増えてきている、けれど住みにくくなってきている。住民にとって利便性の高いお店が減ってきている。また、観光客の方々は街のことを知らないので、交通量の多い道、車が飛ばす道でも横に広がりとても危ないと思う。
  • 役に立つ仕事がしたいと思い、退職後、高齢者施設に勤めましたが、給料が前職の三分の一。給与面で心が折れそうになります。給料を引き上げるか、税金免除、助成金が欲しい。
  • コロナ禍で患者減になり医療機関の経営が厳しい。ワクチン接種など台東区の補助金があり助かっている。コロナ対策の事業が継続するなら続けてほしい
  • 経済的理由で進学できず、子供が希望する仕事につけずにいます。私自身も年齢・性別でスキルを活かせる希望する仕事ができず生活費も稼げなくなっています。日本の社会全体で教育の経済支援がないまま続けば負の循環は止まらず広がっていくものと思います。

 第一回定例会で一般質問を予定している鈴木のぼる区議は、アンケート結果を受け、これら区民生活の苦しい実態の改善に向けて区民負担の軽減、子育て・若者支援の拡充などを議会で強く求めてゆく、と語っています。

Q. 昨年に比べて、あなたの暮らしはどうなりましたか?

苦しくなった40%
苦しい状態で変わらない32%
良くなった4%
良い状態で変わらない13%
変わらない2%

Q. 台東区で充実してほしい施策は何ですか?(複数回答)

物価高騰対策71%
省エネ・再エネなどの気候危機打開の取り組み強化31%
まちづくり・バリアフリー24%
産業・商店街対策16%
同性・パートナーシップ関連12%

Q. 新型コロナ対策で区政に求めることは何ですか?(複数回答)

安全迅速なワクチン接種42%
保健所の体制強化35%
子育て世帯、ひとり親世帯や就学援助を受けている世帯への区独自助成30%
医療、介護、福祉、保育、教育従事者への定期的なPCR検査の実施 23%

Q. 今年度も、区は国民健康保険、後期高齢者医療保険料を値上げしました保険料について

重く感じる57%
やや重く感じる25%
重く感じない8%

Q. 高齢者・障害者福祉、充実してほしい福祉施策は何ですか? (複数回答)

介護保険料の引き下げ50%
高齢者世帯の見守り支援の強化44%
特別養護老人ホーム・障害者グループホームの充実39%
介護サービス利用料の引き下げ31%
高齢者・障害者の就業機会の拡充29%

(*続報します)

カクサン