住民主体の街並み形成 東広島市白市地区を視察して

日本共産党区議会議員 鈴木のぼる

 先月6日、広島平和式典終了後に東広島市白市地区の街づくりについて視察し、その中心を担っている住民の方々のお話を伺いました。

 お話を伺ったのは、地元の建設会社の社長さんや郵便局長さん。
 1996年の12月に白市地域の街並み保存を話し合うため白市地区景観形成整備準備会を立ち上げました。きっかけは、住民がこの地区での演芸などの興行が行われていた『芝居小屋の復活』ができないかと思いつき、声を挙げたことでした。
 話し合いをしている中で、芝居小屋復活だけではなく自分たちの住んでいる地域には、重要文化財もある、赤瓦の街並みもあると話が広がりました。改めて町を歩いてみると、それらも残していくことが、わが街らしさになるのではと、住民主体の街づくりが話されてきたとのことでした。
 1999年3月には『白市まちづくり瓦版』を発行し、街並みの良い所を残してもっと住み良い町づくりをめざそうと住民に活動を知らせることも始め、2004年11月の号外まで、発行されました。
 瓦版には、多くの方が参加した街歩きでの感想や意見、どのような街が住み良い町なのかについての声を老若男女を問わず掲載、地域・学校の取り組みなども紙面に載せられていました。
 住民から行政に対しても、今の白市地区の風景を残すことはできないかと相談を持ち掛け、数年かかりましたが、街並み環境整備事業の計画も立てられ、歴史的な建築物や街並みについて議論し景観形成の合意に至ったそうです。
 住民の方が苦労したことは、一軒ずつ「あなたの家を残して、これからの地区づくりに協力してほしい」とお願いして回ったこと、「こんな古い家を残してどうなるんだ」と議論を交わしたこと、などと伺いました。
 また、「重要文化財『旧木原家住宅』などを中心にした街並み保存のことは、ひと段落した感はあるが、これから世代が変わっていくときに、わが町をどのように引き継いでいくべきなのかは、たびあることに話になるね」と話されていました。
 台東区にも街並み景観条例が谷中地域などにあります。住みやすいまちづくりを住民主体で様々な方が話し合いをすることが大切です。
 住民を主体にして、行政や議会がどのように後押しをしていくのかは大きな課題だと改めて考えさせられた視察でもありました。

左)江戸中期の商家:重要文化財『旧木原家住宅』の前に立つ、鈴木のぼる区議。
右)赤瓦の街並み

<区議会 第3回定例会 日程>
 /20(水)本会議 13時〔一般質問〕
 /21(木)子育て・若者支援特別委員会
 /22(金)環境・安全安心特別委員会
 /25(月)文化・観光特別委員会
 /27(水)交通対策・地区整備特別委員会
 /28(木)産業建設委員会
 /29(金)保健福祉委員会
10/2(月)区民文教委員会
 /3(火)企画総務委員会
 /5(木)~6(金)、10(火)~12(木)
    決算特別委員会〔集中審議〕
 /20(金)決算特別委員会〔総括質問〕
 /26(木)決算特別委員会 11時30分
    本会議 14時
*日本共産党の一般質問は伊藤のぶ子区議、決算委員会は鈴木のぼる区議が担当します。時間の書いてない委員会は、10時開会です。

カクサン