プラごみ資源回収で区が方針 再来年から戸別・週1回収

 台東区はプラスチックごみの分別回収を再来年2025年度から区内全域(一部地域は来年秋から)で実施します。これまで燃えるゴミとして排出してきたプラスチックごみが資源回収化されることで、プラスチックと焼却によるCO2を大幅に削減することが期待されます。

区がこのほど発表した実施方法は…

(1)対象品目=①プラマークのあるもの②すべてプラスチック(金属や木などが付属していない)素材の製品で長辺30cmを超えないもの。
(2)排出場所=建物ごと、戸別回収
(3)排出方法=袋出し及び容器出し
(4)回収回数=週に1回

 分別は区が行い、選別は民間事業者、再商品化は日本容器包装リサイクル協会(指定法人)に委託。プラスチックの発生抑制、分別回収の目的や意義・効果、分別・排出方法などについて区民に周知徹底していく方針です。
 日本共産党区議団は2019年の第3回・第4回定例会で、あきま洋区議がプラスチックごみの資源回収化を求め質問を重ねました。その後も半数近くの区が資源回収を実施していること、燃えるごみと一緒に焼却することで発生するCO2の問題を指摘してきました。
 区長は2021年第1回定例会で資源化の検討を表明。2021~30年度台東区一般廃棄物処理基本計画で方針化しました。
 同計画では、分別の徹底、プラスチック類の資源化、発生・排出抑制をした場合、令和元年を基準年とし、令和12年度には2405トンのCO2削減効果があると見込んでいます。これは東京ドーム58個分のスギの人工林が1年間に吸収するCO2量に該当します。

カクサン