区キャッシュレス決済ポイント還元事業 あっという間に終了

 台東区が2月1日にスタートした「江戸たいとう」キャッシュレス決済ポイント還元事業が15日、終了になりました。
 この事業は区内中小事業者の売上向上、地域経済の活性化を目的に、キャッシュレス決済時に還元率2割(1回上限1万円・2千ポイント)のポイントを区の財政で付与するもの。昨年12月の議会で補正予算によって決まり、ポイント還元分・4億3千万円がなくなり次第終了としていました。
 2月29日までの予定がわずか半月での終了となったことに対し、商店街からは「大型店でたくさん使われたのでは。我々零細企業としては辛い思い」、区民からは「えっ!こんなに早く終わってしまうの?」「なんのための事業だったのか」「決済代行会社の負担ではなかったの?」…などの声が上がっています。
 補正予算の審議で日本共産党のあきま洋区議は、区内の商店街や中小商店でどれだけ使われたかの検証ができない、区民以外でも使え一部の人が集中的に利用してしまう、などの問題点を指摘していました。
 お隣の墨田区は、台東区のように決済代行会社に丸投げするのではなく、運営を商店街連合会に委託。商店街に加入している中小商店でしか使えない制度にしたため、関係者は「商店街加入店舗が急増した」と話しています。
 区は多額の区民の税金を投入する以上、政策目的をはっきりさせ、それに寄与する磨き上げた施策をすすめるべきです。

カクサン