シルバー人材センター 駐輪場の受託4割減

 昨年10月から台東区が総合自転車対策業務を民間会社に委託したことに伴い、駐輪場や置場を管理してきた公益社団法人シルバー人材センターは同社からの再委託先となり会員の仕事量と収入が大幅に減っています。高齢者の雇用の安定・拡大での区の姿勢が問われます。シルバー会員の声を徹底して聞くべきです。

 区は昨年9月まで、自転車駐輪場と保管所の管理業務をシルバー人材センター(以下「シルバー」とする)に委託していました。ところが10月から放置自転車撤去やコールセンター等も含めた総合対策業務を一括して芝園開発株式会社に委託することにしました。区は同社との契約で、これまで委託していた業務はシルバーに再委託するよう盛り込まれたため、仕事が全くなくなる危機は回避されました。
 しかし、仕事量・委託料は大幅に減ることになりました。区がシルバーに委託していた令和7年度・上半期の委託料は7984万円でしたが、芝園開発のシルバーへの再委託になった下半期は4783万円。4割削減です。従事するシルバー会員は104人から92人と88%になっています。(1月末現在)
 区民からは「駐輪場にだれもいなくなる時間が大幅に増えており、防犯上怖さを感じる」「以前なら『ラックには私がのせるから置いておけばいいよ』と、ふれあいがあったのに…」など、合理化の影響が出ています。
 日本共産党区議団は駐輪場管理業務に携わるシルバー会員からの聴き取りをすすめていますが、様々な問題点が明らかになっています。
 「3人の時間がなくなり1人にされ従事する時間が減り、収入が半分になった」「芝園開発の制服を着ることを強制された。これでは誰に雇われているのかわからない」「駐輪場周辺の放置自転車に撤去のステッカーを貼ることまで指示された」…など、再委託による処遇や労働条件の悪化。
 机やイスの老朽化、暖房や雨除けの場所がない、Wi-Fi環境がないためネットでの報告に苦労する、せめて電子レンジくらいほしい…など、区が行うべき労働環境の改善への要望。
 「現場では区の見回りや聴き取りも、シルバーの現場巡回もなく、芝園開発の指示ばかり。区やシルバーの顔がまったく見えなくなった」「新年度からさらに仕事を減らされるとの話があった」など、怒りも寄せられました。
 区はこれらの声を聞いているのでしょうか。この半年間の実践で生じた、シルバー会員からの現場からの声に耳を傾け、新年度からの業務改善につなげるべきです。

写真=シルバー人材センターが再委託された鶯谷第一駐輪場
カクサン