包括的性教育で区教委 「歯止め規定」禁止ではない

伊藤区議が予算総括質問

 伊藤のぶ子区議(写真)は、3月19日の予算特別委員総括質問で北部地域まちづくりと包括的性教育について取り上げました。

 伊藤区議がかねてから要求してきた小中学校のトイレへの生理用品の設置。区教委は昨年の決算特別委員会で、児童生徒の声を聞くとし、その後小学4年生から中学3年生までの女子児童アンケートを行いました。「急に月経となり困った時に保健室で生理用品をもらえる」ことを71%の女子が知っていましたが、「もらったことがある」と答えたのは15%でした。「友達に知られたくない」「先生に相談するのが恥ずかしい」という声が合わせて14%あり、60%が「あらかじめトイレの個室においてほしい」と回答しました。
 区教委はこれまで、養護教諭の教育的な指導もあるので、と保健室配布にこだわっていましたが、子どもたちの意識とのギャップが明らかになり、今委員会の集中質疑ではトイレ設置に向けすすむ方向を示していました。
 伊藤区議は「教育委員会が子どもたちの生の声で動いたことは重要」とし、児童生徒に月経や精通など身体の変化についての思いを聞く必要があるのではないか、と教育長に質問しました。
 これに対し理事者は「既に小学校や中学校の体育科等の授業において、児童生徒が思春期の体の変化について思いや考えを伝えあう学習活動を行っている」と答弁しました。生理用品アンケートでも生理を友達に知られたくない、恥ずかしい、という意識の根深さが明らかになっています。声を交流できているとはとても言えないのではないでしょうか。
 伊藤区議は、「人の受精に至る過程は取り扱わない」(小学校)「妊娠に至る経過は取り扱わない」(中学校)という学習指導要領のいわゆる「歯止め規定」は、禁止規定なのか、と質問。
 区教委は「禁止規定ではない」と答弁しました。学習指導要領は全国の学校で一定水準の教育を保障するもので、それ以上教えることを禁止するものではありません。答弁は当然ですが、そうであるなら、児童生徒の発達段階に応じ、保護者や地域の理解を得ながら、包括的性教育をすすめていくことが重要です。
 伊藤区議は、北部地区のまちづくりについて質問。リノベーションに徹底してこだわり、低層階の住宅を中心としたコミュニケーション豊かなまちにしていく角度から、事業や整備優先でなく、住民の立場に立って、と区長を質しました。

カクサン